なすべき課題は「凡事」がほとんどで 一瞬にして効くよう... ダイジェスト一覧

特集新春寄稿

中高年のリスキリングを考える《最近のパーソル総合研究所と産能大齊藤弘通研究室の共同調査を基礎に》

なすべき課題は「凡事」がほとんどで 一瞬にして効くような特効薬はない

 近年、日本の経済活動の低迷には、人材力(人的資本・人的資源)の劣化も寄与しており、リスキリングや学び直しの推進が必要だとする議論が盛りあがっている。政府は5年で1兆円の予算を投じるとする。その際、増え続ける中高年就業者人口(2022年の民間通年勤務者の平均年齢は47歳)を考慮すれば、①学び直し対策の対象からミドル・シニア層を除外するわけにはいかない、②年功や年齢による序列意識が強い職場であればあるほど、学び直そうとしないミドル・シニア層の存在が若手の学び直し意欲をくじきがちとなる、③逆にミドル・シニア層も学び直しに積極的となれば、若手の学び直し活性化へのよい刺激となる。  日本型雇用慣行には、人材「育成」という慣用語が端的に表わす「偏向」がある。若手を育てようという意識こそあるが、中高年に学び続けてもらい生涯戦力化しようとする具体策(人材「形成」・キャリア「形成」化)を工夫する意識に欠けがちなのである。正社員・正職員以外の人材形成やキャリア形成も、らち外におかれることが多い。  以下では、ますます職場の多数をしめてきたミドル・シニアの学習実態についての最新調査に依拠し、「どんな実情か、なぜそうなったか、どうしたらよいか」の一端を論じてみる。

(法政大学名誉教授 諏訪 康雄)

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シリーズ労働スクランブル

~働く側の人・組織からの声・意見~

第458回

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  • 雇用保険法翌日に跨り仕事をする者の離職票の賃金支払基礎日数/記載方法は
  • 就業規則等服務規程に男性のみスーツ着用義務/不平等だなどの意見が
  • 配置転換女性社員に単身赴任命じる/子どもいないが問題あるか

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