特集事務所衛生基準のあり方検討会報告書の内容

事務所のトイレ・更衣設備や作業面の照度基準などの見直し方針を示す

　厚生労働省の「事務所衛生基準のあり方に関する検討会」（座長・髙田礼子聖マリアンナ医科大学教授）が報告書を公表した（令和３年３月24日公表）。 　報告書は、トイレ設備については、男性用と女性用とを区別して設ける原則は維持するとし、見直し方針として、独立個室型の便房からなる便所については、強固な壁や扉で囲まれ、施錠が確実である場合は１つの便所として取り扱うこととするとしている。また、少人数（10人程度）の事務所では、男性用と女性用に区別しない独立個室型の便房からなる１つの便所をもって足りるとする運用とすることを提案している。作業面の照度について、一般的な事務所における作業面（机上）の照度を現行の150ルクス以上から300ルクス以上に、付随的な作業（粗な作業）における照度を現行の70ルクス以上から150ルクス以上に見直すことも提案した。（編集部）