特集「過労死等防止対策大綱」見直しのポイント
令和7年までに週所定40時間以上の者のうち60時間以上の割合を5%以下に
令和3年6月11日、「過労死等の防止のための対策に関する大綱(改定案)~過労死をゼロにし、健康で充実して働き続けることのできる社会へ~」(以下「改定案」)が、パブリックコメントの手続に入った(7月10日締め切り)。改定案は、5月25日の「第20回 過労死等防止対策推進協議会」(会長・中窪裕也一橋大学大学院法学研究科教授)において厚生労働省から示された「過労死等の防止のための対策に関する大綱(案)」に文言的な修正などを行ったもの。7月下旬には新たな大綱が閣議決定される見通しで、閣議決定後には、順次重点課題などに取り組んでいくことになる。 改定案は、平成30年に変更された大綱(平成30年7月24日閣議決定)の策定後の社会状況や協議会の議論などを踏まえて、働き方改革関連法、新型コロナウイルス感染症、パワーハラスメント、カスタマーハラスメント、SNS、下請等中小企業へのしわ寄せなどの新たな記述を盛り込んでいる。また、「過労死をゼロとすること」を目指すとして、「労働時間」及び「勤務間インターバル制度」の《数値目標》を見直している。(編集部)
News
- (令和2年度 過労死等の労災補償状況) 請求件数は2835件で前年度比161件減少
- (労災保険の特別加入の範囲拡大) フードデリバリー配達員などが9月1日から対象
- (厚労省・裁量労働制実態調査)裁量労働適用者の1日の平均労働時間数は9時間
- (令和2年度石綿疾病の労災決定状況) 請求件数・支給件数ともに前年度と比べやや減少
- (令和3年度・安全衛生の大臣表彰) 「優良賞」は14事業場に「奨励賞」は12事業場に
特集特別企画
「人材確保等支援助成金(テレワークコース)」
~〈機器等導入助成〉と〈目標達成助成〉の支給申請~
良質なテレワークの新規導入・実施に取り組む中小企業事業主を支援
シリーズ弁護士&元監督官がズバリ解決!~労働問題の「今」~
第84回 コピーライターが労働契約法上の「労働者」にあたるか
専門的・創造的業務というだけで 労働者性がなくなるわけではない
シリーズ知れば得する社会保険
第28回「保険外併用療養費」
評価療養等の費用のうち基礎部分は 一部負担金等を控除した額が給付に
シリーズ労働スクランブル
~働く側の人・組織からの声・意見~
第402回
休業手当支払われず51.7%など厳しい現実
~連合の「コロナ禍での非正規雇用者の実態と意識2021」から~
労務相談室
- 労災保険法元従業員から石綿ばく露で相談/どう対応したらよいか
- 賃金関係事務処理の都合で賃金支給日を繰り下げたい/必要な手続きは
- 労災保険法出勤の際にマンションの敷地内で転倒し負傷/通勤災害か
【労働基準広報】読者会員専用サイトでは以上の記事の全文(PDF)を閲覧できます。