特集施行直前特集
同一労働同一賃金への企業の実務対応〈前編〉
「不合理な待遇の禁止」への対応は 不用意な待遇見直しに走らないこと
今号では、今年4月1日(中小企業は令和3年4月1日)に施行される、いわゆる同一労働同一賃金関連法(パート・有期法、派遣法の改正)を踏まえた企業の実務対応について、石嵜裕美子弁護士に解説してもらう。 石嵜弁護士は、現時点での企業の実務対応としては、⑴パート・有期法8条(不合理な待遇の禁止)への対応…不用意な待遇見直しに走らない、⑵同法9条(差別的取扱いの禁止)への対応…正社員との間で職務の内容、変更の範囲を区別する、⑶同法14条(説明義務)への対応…説明義務対応の十分な準備をする──に尽きると指摘している。 不合理な待遇の禁止については、労働契約法20条に関する裁判例と今回の法改正に伴い制定されたガイドラインのいずれにおいても、如何なる待遇の相違が「不合理」なのか、未だ不明確な状況であり、今後の裁判例の蓄積を待つ必要があるとしている。
News
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特集厚生労働行政の抱負
2020年 厚生労働行政の抱負
シリーズ裁判例から学ぶ予防法務
第58回 エボニック・ジャパン事件 東京地裁 平成30年6月12日判決
再雇用基準不充足を理由とする雇止めの適法性など
更新しないことの合理的な理由を 具体的根拠をもって説明できるか
シリーズ労働スクランブル
~働く側の人・組織からの声・意見~
第366回
分配構造の転換に繋がる賃上げを目指す
~連合の2020春闘方針 ベア+定昇4% 最賃時給1,100円~
労務相談室
- 労災保険法勤務中に負傷しそのまま休業に/休業補償給付支給開始日は
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