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特集カスタマーハラスメント対策企業マニュアル

事前準備として従業員(被害者)のための 相談対応体制の整備などの実施が望ましい

 令和4年2月25日に厚生労働省は、関係省庁と連携の上、顧客等からの著しい迷惑行為(いわゆるカスタマーハラスメント)の防止対策の一環として、「カスタマーハラスメント対策企業マニュアル」や、マニュアルの概要版であるリーフレット、周知・啓発ポスターを作成した。  このマニュアルやリーフレットには、学識経験者等の議論や顧客と接することが多い企業へのヒアリングを踏まえ、「カスタマーハラスメントを想定した事前の準備」、「実際に起こった際の対応」──など、カスタマーハラスメント対策の基本的な枠組み等が記載されている。  例えば、カスタマーハラスメントを想定した事前の準備として、『事業主の基本方針・基本姿勢の明確化、従業員への周知・啓発』や、『従業員(被害者)のための相談対応体制の整備』──などを示している。また、実際に起こった際の対応としては、『事実関係の正確な確認と事案への対応』、『再発防止のための取組』──などが示されている。さらに、同年3月8日に同省は、カスタマーハラスメント対策ポスターについて、新たに4種類のポスターを作成した。  これらマニュアル・リーフレット・ポスターは、厚生労働省ホームページ「職場におけるハラスメントの防止のために(セクシュアルハラスメント/妊娠・出産・育児休業等に関するハラスメント/パワーハラスメント)」からダウンロードが可能となっている。  今回は、同省が作成した『カスタマーハラスメント対策企業マニュアル』をみていく。

(編集部)

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