特集骨太方針2022のポイント
ジョブ型を始め多様な働き方を選択でき 活躍できる環境の整備などに取り組む
令和4年6月7日に政府は、「経済財政運営と改革の基本方針2022 新しい資本主義へ~課題解決を成長のエンジンに変え、持続可能な経済を実現~」(以下「骨太方針」という)を、経済財政諮問会議での答申を経て、閣議決定した。 今回の骨太方針は、5つの章で構成されている。ここでは主に、第2章「新しい資本主義に向けた改革」、第4章「中長期の経済財政運営」についてみていく。 第2章では、新しい資本主義に向けた重点投資分野が示されており、その1つの「多様な働き方の推進」では、『働く人の個々のニーズに基づいてジョブ型の雇用形態を始め多様な働き方を選択でき、活躍できる環境の整備』や、『就業場所・業務の変更の範囲の明示など、労働契約関係の明確化』──などに取り組むとしている。 また、第4章では、これらの政策遂行の基盤となる強固で持続可能な社会保障制度などの構築に向けた経済・財政一体改革の取組方針として、勤労者皆保険の実現に向けて、『被用者保険の適用拡大の着実な実施や更に企業規模要件の撤廃・非適用業種の見直し』、『フリーランス・ギグワーカーの社会保険適用について被用者性の捉え方等』──の検討を進めると示されている。 今号では、骨太方針の第2章「新しい資本主義に向けた改革」や第4章「持続可能な社会保障制度の構築」を中心にみていく。(編集部)
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