特集育児介護休業法等の改正法案①
小学校就学前の子を養育する労働者まで残業免除の対象に
令和6年3月12日に、「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律及び次世代育成支援対策推進法の一部を改正する法律案」(以下「改正法案」という)が、第213回国会(令和6年常会)に提出された。 改正法案では、子の年齢に応じた柔軟な働き方を実現するための措置の拡充として、①「所定外労働の制限(残業免除)の対象となる労働者の範囲を、小学校就学前の子(現行は3歳未満までの子)を養育する労働者に拡大」、②「子の看護休暇を子の行事参加等の場合も取得可能とし、対象となる子の範囲を小学校3年生(現行は小学校就学前)まで拡大するとともに、勤続6月未満の労働者を労使協定に基づき除外する仕組みを廃止」、③「3歳未満までの子を養育する労働者に関し事業主が講ずる措置(努力義務)の内容に、テレワークを追加」、④「3歳以上の小学校就学前の子を養育する労働者に関し、事業主が職場のニーズを把握した上で、柔軟な働き方を実現するための措置を講じ(始業時刻等の変更、テレワーク、短時間勤務、新たな休暇の付与、その他働きながら子を養育しやすくするための措置のうち、事業主が2つを選択)、労働者が選択して利用できるようにすることを義務付け、また、当該措置の個別周知・意向確認を義務付ける」、⑤「妊娠・出産の申出時や子が3歳になる前に、労働者の仕事と育児の両立に関する個別の意向聴取・配慮を事業主に義務付ける」──としている。
News
- (労政審・労働条件分科会「第1回スト部会」開催) 電気事業等スト規制法を廃止含め検討
- (労働者協同組合の設立状況)施行後1年半で87法人に新たにモデル事業を実施
- (求職者等への職場情報提供の手引) 法令の開示項目整理し求職者の求める情報を例示
- (不妊治療と仕事の両立総合調査) 6割以上の企業が不妊治療を行う者の把握できず
- (中小企業の採用定着成功事例集) 離島や過疎地域も含めて北海道から沖縄まで収集
- (トンネル工事災害防止ガイドライン) 掘削面から岩石等が落下する災害防止のため改正
- (技能検定統廃合検討会が報告書) 枠組壁建築・機械木工について継続の方向性示す
- (第27回 過労死等防止推進協議会) 勤務間インターバルに新導入数値目標20%を設定
- (電気自動車等整備業務の特別教育) 「高圧」の自動車に対応できるよう科目等改正を
シリーズ相談です!弁護士さん
相談75 「専門業務型裁量労働制を実施したい」
~専門業務型裁量労働制の導入・運用~
導入・運用には労使コミュニケーションを充実化させることが重要
シリーズ労働保険審査会の裁決事例に学ぶ
61
調理師がうつ病を発症、業務上認められるも給付基礎日額に不服
労働判例研究労働判例解説
医療法人社団誠馨会事件(千葉地裁 令和5年2月22日判決)
オンコール当番医の病院外における待機時間の労働時間該当性
緊急性高い業務に限定、頻度も低く 労働からの解放が保障と評価できず
労務相談室
- 労働基準法営業は事業場外みなし制でタイムカード打刻せず/問題はないか
- 解雇・退職逮捕された社員の親から退職の申入れが/退職手続きしてよいか
- 社会保険年金額が月額20万円で就労する者の老齢厚生年金/満額受給したい
【労働基準広報】読者会員専用サイトでは以上の記事の全文(PDF)を閲覧できます。