労働基準広報労働法令解釈運用の総合実務誌
労働基準法、労災保険法をはじめ、派遣法、均等法、労働契約法など、労働法や労働問題全般をカテゴリーとし、迅速かつ的確に報道・解説しています。月3回の旬刊誌の特長を生かし、新聞に勝る解説量と、月刊誌をしのぐ速報性が自慢の労働問題の総合実務誌です。また、「労務相談室」では、読者からの問合せに対し、専門の担当者が、労務管理上の問題解決のノウハウや各種資料データを、電話、FAXなどでお答えしています。

~好評の別冊付録(最近の配布例より)~
- 改定版「副業・兼業に関するガイドライン」
- 短時間労働者の被用者保険適用拡大
- 職業安定法の改正ポイント
- 改正個人情報保護法のポイント
- 最新賃金データブック
- 最近の重要労働判例要旨
- 新しい脳・心臓疾患の労災認定基準
B5判/56頁/月3回(1日・11日・21日)発行
年間購読会費 価格:67,320円(税抜価格61,200円)
最新号「2025年7月11日号」ダイジェスト労働基準広報
特集改正年金法①(被用者保険の適用拡大等、在職老齢年金の見直し)
短時間被保険者の標準報酬月額等級に応じ保険料負担を軽減する措置設ける
2025年5月16日に政府が閣議決定し、同日中に第217回通常国会へ提出した、「社会経済の変化を踏まえた年金制度の機能強化のための国民年金法等の一部を改正する等の法律案」(以下「改正法」という)が、同年6月13日の参議院本会議で可決・成立した。 改正項目は主に、I「働き方に中立的で、ライフスタイルの多様化等を踏まえた制度を構築するとともに、高齢期における生活の安定及び所得再分配機能の強化を図るための公的年金制度の見直し」、II「私的年金制度の見直し」、III「その他」──が盛り込まれている。 Iでは、「被用者保険の適用拡大等」として、4分の3基準を満たしていない短時間労働者における被用者保険(健康保険・厚生年金保険)の加入要件の1つである「賃金要件(月額8万8,000円以上)を撤廃する」としている。併せて、特定適用事業所の企業規模要件(現行は、厚生年金保険の被保険者の総数が常時51人以上)についても、「2027年10月1日から常時36人以上」、「2029年10月1日から常時21人以上」、「2032年10月1日から常時11人以上」──と段階的に引き下げ、「2035年10月1日に撤廃する」とされている。 また、「上記の企業規模要件の見直しなどにより、新たに被用者保険の加入対象となる短時間労働者で、『70歳未満の短時間被保険者(厚生年金保険の標準報酬月額等級のうち第1級(標準報酬月額8万8,000円)から第6級(標準報酬月額12万6,000円)までに該当する者に限る)』、『短時間被保険者(健康保険の標準報酬月額等級のうち第1級(標準報酬月額5万8,000円)から第9級(標準報酬月額12万6,000円)までに該当する者に限る)』などを対象に、3年間、事業主の保険料負担割合を増加し、短時間被保険者の保険料負担割合を軽減できる経過措置を設ける」としている。 一方、常時5人以上の従業員を使用する個人事業所について、「非適用業種(宿泊業、飲食サービス業など)を解消し、被用者保険の適用事業所とする」とされている。 さらに、一定の収入のある老齢厚生年金の受給権者が対象の在職老齢年金について、「支給停止調整額を、50万円(2024年度価格)から『62万円』(2024年度価格につき、2026年度までの賃金変動に応じて改定)に引き上げる」とされている。 なお、賃金要件の撤廃については、「公布から3年以内の政令で定める日」、短時間被保険者の保険料負担割合を軽減できる経過措置は、「2026年10月1日」、常時5人以上の従業員を使用する適用事業所における非適用業種の解消は、「2029年10月1日」、在職老齢年金における支給停止調整額の引上げは、「2026年4月1日」──を施行期日としている。
News
- (「女性版骨太の方針2025」に新たな中核的機関記載) 令和8年度「(独)男女共同参画機構」設立
- (労推法等の改正法が6月11日に公布) カスハラ措置義務に顧客等言動抑止の追加等修正
- (「第199回 労働条件分科会」) 賃金デジタル払いや時間単位年休などの検討開始
- (全世代型社会保障構築本部事務局) 地域の働き方・職場改革等のガイドブックを公表
- (令和6年 職場における熱中症・確定値) 死傷者は平成17年以降最多の1257人(約14%増)
- (高額療養費の専門委員会を設置) 見直し全体の実施を見送り今秋までに改めて検討
- (「令和6年度 ものづくり白書」) デジタル導入は2.5割が部署既存人材のみで対応
- (毎勤統計・令和6年度分結果確報) 現金給与総額は前年度比3.0%増加の34万9388円に
シリーズ相談です!弁護士さん
相談84 「メンタル不調者の対応で困っています」
~休職の初動・休職命令発令・復職時の注意点~
期間満了で普通解雇とする場合は一定の配慮講じても勤務できないか検討を
シリーズ労働保険審査会の裁決事例に学ぶ
74
業務上負傷し、療養、治癒。その後、再発を再三にわたり請求
労働判例研究労働判例解説
鹿島建設事件(東京地裁 令和6年10月22日判決)
労働者の暴行・暴言等を理由とした普通解雇の有効性
労働契約の継続が期待できないほど重大な事情あると認められず解雇無効と判断
労務相談室
- 懲戒副業を理由に残業を拒否する者/懲戒処分は可能か
- 労災保険法休憩時間中に事業場内で転倒し負傷/業務上災害か
- 安全衛生職場における熱中症対策が強化/具体的な内容は
【労働基準広報】読者会員専用サイトでは以上の記事の全文(PDF)を閲覧できます。
ダイジェスト&過去の目次労働基準広報
- 2025-07-01
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特集個人事業者等を保護や義務の対象とし混在作業による災害防止対...
- 2025-06-21
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特集養育両立支援休暇を与えるための措置は 具体的な休暇の用途を...
- 2025-06-11
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特集男女賃金差異等の公表を常時雇用労働者101人以上の一般事業主に...
- 2025-06-01
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特集7月10日までに 申告・納付の手続を
- 2025-05-21
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特集委託事業者の禁止行為に「協議を適切に行わない代金額の決定」...
- 2025-05-11
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特集従業員300人超の事業者が300人以下の事業者に製造委託等をした...
- 2025-05-01
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特集事業主にカスハラ防止措置義務を課す改正は令和9年度から施行...
- 2025-04-21
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特集資本金基準に加えて従業員基準により 事業者範囲を区分してい...
- 2025-04-11
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特集一方的に代金決定し下請事業者の利益を不当に害する行為を規制...
- 2025-04-01
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特集遺族補償(有扶養)は3000万円前後が多く半数は3400万円以上を設定
- 2025-03-21
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特集運動会等は子の看護等休暇の対象外も 事業主が独自に認めるの...
- 2025-03-11
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特集子に係る加算を子の人数に関わらず 各28万1,700円(年額)とす...
- 2025-03-01
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特集13日超える連続勤務の禁止・法定休日特定する規定の追加等の法...
- 2025-02-21
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特集厚生年金の標準報酬上限改定ルール見直し新等級追加は概ね意見一致
- 2025-02-11
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特集短時間労働者の適用拡大では企業規模や賃金要件は『撤廃する方...
- 2025-02-01
-
特集21世紀ではキャリアが組織による「他律」から「自律」へと移行...
- 2025-01-21
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特集「過半数代表」の任務・権限や使用者の関与・支援等定める労基...
- 2025-01-11
-
特集労働基準法制の具体的な法令改正の 在り方について労政審で議...
- 2024-12-21
-
特集最高裁が事業主は労災支給処分の取消訴訟の原告適格を有しない...
- 2024-12-11
-
特集合理的範囲を超えて秘密保持義務課せば 独禁法上優越的地位の...
- 2024-12-01
-
特集「共働き・共育て」推進のため2種類の育児休業等給付の創設に9...
- 2024-11-21
-
特集くるみん認定基準の男性労働者の育児休業等取得率を30%以上に
- 2024-11-11
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特集行動計画を策定する際に把握する事項は男性労働者の育児休業等...
- 2024-11-01
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特集労働市場全体の「賃上げ」支援のために 8つの助成金1500億円...
- 2024-10-21
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特集カスハラの定義は社会通念上相当な範囲超えた言動など3要素満...
- 2024-10-11
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特集子の養育休暇は1日の所定時間を変更なく1年に10日以上利用で...
- 2024-10-01
-
労働判例研究特定事業主としては保険料認定処分の取消訴訟等により争うことに
- 2024-09-21
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特集感染症の疑いあるため出席停止による世話等も子の看護等休暇の...
- 2024-09-11
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特集本人と家族の健康を最優先して仕事は1人で抱え込まずに皆で取...
- 2024-09-01
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特集自己都合退職の給付制限廃止に教育訓練を組み合わせた点が注目...
- 2024-08-21
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特集100人超企業への「男女間賃金差異の公表義務の対象拡大」の検討...
- 2024-08-11
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特集業務委託の条件要素となる経歴・能力を詐称し解除認められる際...
- 2024-08-01
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特集最賃全国加重平均1500円の早期化や男女賃金差異の開示義務拡大...
- 2024-07-21
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特集ハラスメント防止のためハラスメントの内容を明確化し担当者に...
- 2024-07-11
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特集報酬・特定受託事業者の募集を行う者の名称や業績なども的確表...
- 2024-07-01
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特集就業規則と三六協定以外の7手続は「e-Gov電子申請」に限り可能
- 2024-06-21
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特集受領拒否など遵守事項の対象となる業務委託の期間は「1月」以上
- 2024-06-11
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特集電子メール等で報酬額の他に業務委託をした日などを明示
- 2024-06-01
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特集7月10日までに申告・納付の手続を
- 2024-05-21
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特集育児休業の取得状況の公表義務を 常用雇用300人超の事業主に拡大
- 2024-05-11
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特集小学校就学前の子を養育する労働者まで残業免除の対象に
- 2024-05-01
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特集注文者等に「週末発注・週初納入」の抑制など健康障害防止の配...
- 2024-04-21
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特集遵守事項規定の対象となる業務委託の期間を1ヵ月とする方向が適当
- 2024-04-11
-
特集報酬額等の他にデジタル払いとする場合の必要事項等を明示する...
- 2024-04-01
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特集令和10年10月に雇用保険の適用対象を週所定10時間以上の労働者...
- 2024-03-21
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特集介護離職防止のため両立支援制度の 個別周知・意向確認を義務...
- 2024-03-11
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特集短時間勤務制度が困難な場合の代替措置にテレワークを追加
- 2024-03-01
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特集遺族補償より第1級・第2級(退職)の補償を手厚く設定するケ...
- 2024-02-21
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特集新制度を創設し基本的に3年の育成期間で特定技能1号に育成す...
- 2024-02-11
-
特集見直しの手順をフローチャートで示す等のわかりやすい資料を公表
- 2024-02-01
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特集専門型の適用も本人同意が必要となり その撤回手続と記録は双...
- 2024-01-21
-
特集なすべき課題は「凡事」がほとんどで 一瞬にして効くような特...
- 2024-01-11
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特集働き方改革関連法改正の必要性を含めた具体的な検討に着手したい
- 2023-12-21
-
特集精神疾患の業務上外に関する判決や労災請求関係で特色ある重要...
- 2023-12-11
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特集新たに社会保険適用の労働者の収入増加させる取組に最大50万円...
- 2023-12-01
-
特集評価表にカスハラや感染症等を追加し 医学意見の収集方法を効率化
- 2023-11-21
-
特集マイナカードの健康保険証利用未登録者などは本人申請によらず...
- 2023-11-11
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特集資格確認書の有効期間は 5年以内で各保険者が設定
- 2023-11-01
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特集非正規等が働きながらでも学びやすい職業訓練を提言・令和6年...
- 2023-10-21
-
特集フリーランスの就業環境整備や仕事と育児・介護の両立支援など...
- 2023-10-11
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特集令和6年度要求額は33兆7,275億円で 対前年度当初予算比5,866...
- 2023-10-01
-
労働判例研究「待遇の性質及び当該待遇を行う目的」を踏まえて判断すべきこ...
- 2023-09-21
-
特集均等確保中心にしつつ両立支援や就業形態多様化などの対策を総...
- 2023-09-11
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特集資格(無効)と表示される場合は新たな保険者等が情報を登録等...
- 2023-09-01
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特集募集時から就業場所・業務の変更範囲や有期契約更新上限等の明...
- 2023-08-21
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シリーズ新制度により有形資産を持たない成長企業等にも資金調達の途が
- 2023-08-11
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特集地方公共団体が指定した郵便局でも マイナンバーカードの申請...
- 2023-08-01
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特集総理が「人への投資」・「構造的賃上げと労働市場改革」を進め...
- 2023-07-21
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特集マイナンバーカード未取得者が保険診療など受けられるよう資格...
- 2023-07-11
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特集職務給の導入や成長分野への労働移動の円滑化等で賃金が上昇す...
- 2023-07-01
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特集AIと著作権法・民法・労働法規等との関係を整理しておくこと...
- 2023-06-21
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労働判例研究固定残業代は経済合理的な行動として理解し得る範囲で許される...
- 2023-06-11
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特集受入れ見込数の設定などは関係者の意見等踏まえた判断がされる...
- 2023-06-01
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特集7月10日までに申告・納付の手続を
- 2023-05-21
-
労働判例研究定額残業代が長時間労働抑制と補償を満たすものか見るべしとの...
- 2023-05-11
-
特集継続的業務委託を中途解除する場合は 中途解除日の30日前まで...
- 2023-05-01
-
特集相談援助事業者への助成や加齢に対応した助成金新設し不正受給...
- 2023-04-21
-
特集フリーランスの成果物受領日から60日以内に報酬を支払う
- 2023-04-11
-
特集現役世代に加え後期高齢者も出産育児一時金の一部を支援
- 2023-04-01
-
特集来年4月に2.5%・令和8年7月に2.7% 雇用率を引き上げて報...
- 2023-03-21
-
特集共済募集は共済団体の社員や一定要件を満たす共済代理店の銀行...
- 2023-03-11
-
特集共済金額は被共済者につき1,580万円が上限に
- 2023-03-01
-
特集死亡・遺族補償は3000万円台中心で 退職は非退職の2倍程度の...
- 2023-02-21
-
特集短時間労働者の被用者保険適用に関する 企業規模要件撤廃など...
- 2023-02-11
-
特集報告体制を証明する書類には 保証機関等の誓約書も含まれる
- 2023-02-01
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特集リスキリングは特定社員だけでなく 一般の社員巻き込む方向に...
- 2023-01-21
-
特集想定されるリスクを考慮した上で取引の実態に沿った契約書にす...
- 2023-01-11
-
特集時間外上限規制の適用猶予事業等の円滑な施行に向けた取組など...
- 2022-12-21
-
特集労災保険の業務上外取消訴訟で 重要な判決が多く出されている
- 2022-12-11
-
特集一定期間以上の継続的な業務委託に関し 理由なき受領拒否や報...
- 2022-12-01
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特集日勤の「1か月の拘束時間」を11時間削減することなど示す
- 2022-11-21
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特集違反事実の申告や人種・社会的身分などを理由とする差別的取り...
- 2022-11-11
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特集事務所を構え募集情報等提供を行う旨の看板を掲げている場合は...
- 2022-11-01
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特集1日の休息期間「継続11時間を基本とし9時間を下限」などを示す
- 2022-10-21
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特集就業できる者をA店は可だが B店は不可と定めることも可能
- 2022-10-11
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特集各事業所において2回を超える分割取得を認めることは可能
- 2022-10-01
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シリーズ《第26回》要望・クレームの内容や相当性を吟味して適切に対応...
- 2022-09-21
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特集本人同意の撤回により裁量労働制から 外れる仕組みなどを提言
- 2022-09-11
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特集育児と仕事の両立のための環境を整備する事業主を支援します
- 2022-09-01
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特集建材メーカーの責任については 今後の制度設計等も注目される
- 2022-08-21
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特集「男女の賃金の差異」の公表は自社のHPで 求職者等が容易に閲...
- 2022-08-11
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特集ジョブ型を始め多様な働き方を選択でき 活躍できる環境の整備...
- 2022-08-01
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特集週10時間~20時間のカウント特例や 調整金の減額・除外率引下...
- 2022-07-21
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特集届出事項に変更あった場合は変更に係る事実のあった日の翌日か...
- 2022-07-11
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特集求人等に関する情報を正確等に保つ措置として 当該情報が正確...